構造体
構造について
2021年10月より1棟ごとに、許容応力度計算を標準化しており、現在、内容の追加、修正作業をおこなっております。随時、データ更新をおこなっていきます。
耐震等級強度ランク
建物耐震強度には、下記の検証方法があります。
① 法令による仕様規定 法令46条壁量計算
② 品確法による性能表示計算
③ 許容応力度による構造計算
構造力のあるプランニング
建物にかかる力のながれは、建物自身の自重に加えて、家具や人、積雪などの重み(上からかかる力)に耐えなくてはいけません。また、地震や風などの横から加わる力もあります。
こうした力は、柱(壁)や梁で受け止められて、上階から下階へと伝えられ、最後に地盤まで流れていきます。このながれがスムーズに伝わっていくような骨組(構造体)にすることが、丈夫で安定した家をつくることにつながります。そのためには、上階と下階の柱(壁)や梁が、規則正しく立体格子状になっていることが大切です。
1階と2階の間取りを重ね合わせてみて、立体格子状にうまく一致していれば、構造的に安定したよい間取りとなります。
反対に上階と下階で柱や梁の位置がずれていると構造的に不安定になります。また、建物の外側には、建物全体を支える通し柱が必要になります。通し柱がないと、屋根に大きな力がかかったときに、1階と2階が一体となって重さを支えることができなくなってしまいます。
実際のプランニングにつきましては、こうした構造性を重視し、生活導線、収納力、デザイン、採光、通風も同時並行で検討しご提案をおこないます。
単純なカタチが地震に強い
安定した家とは、箱型総2階のようなシンプルで単純なつくりです。このようなつくりは、建設費用を抑えることもできます。家のカタチを考えるときは、まず単純な箱型総2階にして、不足部分があれば下屋にして追加します。このようにまとまりのあるカタチは、耐震性に優れるばかりでなく、耐久性の面でも理想的であります。
安定した家の形状を考えるプランニング手順
1 2階の輪郭がベースになります
2 屋根型を想定します
3 2階の輪郭をそのまま1階に下ろします
4 1階の面積の不足部分は、下屋を足すことで調整します
- 参考文献
- 『誰も教えてくれない家づくりのすべて2016年度版』
[新井 聡 勝見 紀子 著/エクスナレッジ刊]
大切な建物を支えるもの
軟弱地盤に起こる被害
地盤が軟弱だと、地震時に大きな被害を受ける可能性が高くなります。軟弱な地盤は揺れ幅が大きいため、特に木造の建物はこの揺れに共鳴しやすく、さらに大きく揺れる共振現象を起こす危険性があります。
地震時に起こる共振現象
また地盤の固さが一定でないと、建物の重さを均一に支えられず、長い間に不同沈下が起こり、家の傾きや断裂を引き起こすことがあります。このような地盤は、地震の際も複雑な揺れを生じ、被害を拡大する要因になります。
家の傾きを引き起こす不同沈下
地盤の改良方法
上記の問題を解消するため、当方では、自然の砕石だけを使用して、柱状に締め固めながら砕石杭を築造する工法で、環境にも、土地の価値への影響も最小限に抑えることができる工法を採用しております。(エコジオ工法)施工には専用のケーシングやプレス円盤を使用する為、従来の砕石工法と比較して、土の混入がなく、周辺地盤の緩みを防ぐ、強度の高い方法を採用しております。明確な支持層が不要で液状化対策としても有効な手段で、住宅の他、公共工事でも多く利用されている工法です。 詳しい内容は随時、更新していきます。