構造力のあるプランニング

建物にかかる力のながれは、建物自身の自重に加えて、家具や人、積雪などの重み(上からかかる力)に耐えなくてはいけません。また、地震や風などの横から加わる力もあります。

こうした力は、柱(壁)や梁で受け止められて、上階から下階へと伝えられ、最後に地盤まで流れていきます。このながれがスムーズに伝わっていくような骨組(構造体)にすることが、丈夫で安定した家をつくることにつながります。そのためには、上階と下階の柱(壁)や梁が、規則正しく立体格子状になっていることが大切です。

  1階と2階の間取りを重ね合わせてみて、立体格子状にうまく一致していれば、構造的に安定したよい間取りとなります。

 反対に上階と下階で柱や梁の位置がずれていると構造的に不安定になります。また、建物の外側には、建物全体を支える通し柱が必要になります。通し柱がないと、屋根に大きな力がかかったときに、1階と2階が一体となって重さを支えることができなくなってしまいます。

 実際のプランニングつきましては、こうした構造性を重視し、生活導線、収納力、デザイン、採光、通風も同時並行で検討しご提案をおこないます。

構造力のあるプラン NG例

1階と2階で、柱や壁の位置がずれている個所が多く、建物の外郭出隅に必要な「通し柱」も、3カ所(部分)と少なく欠けています。

構造力のあるプラン 良い例

1階と2階の輪郭や間仕切壁の位置にずれがなく、梁や柱も規則正しく配置されています。

単純なカタチが地震に強い

 安定した家とは、箱型総2階のようなシンプルで単純なつくりです。このようなつくりは、建設費用を抑えることもできます。家のカタチを考えるときは、まず単純な箱型総2階にして、不足部分があれば下屋にして追加します。このようにまとまりのあるカタチは、耐震性に優れるばかりでなく、耐久性の面でも理想的であります。

安定した家の形状を考えるプランニング手順

1 2階の輪郭がベースになります

1, 2回の輪郭ベースを決める

2 屋根型を想定します

2 屋根型を想定

3 2階の輪郭をそのまま1階に下ろします

3 2階の輪郭をそのまま1階に下ろす

4 1階の面積の不足部分は、下屋を足すことで調整します

4 1階の面積の不足部分は、下屋を足すことで調整

参考文献
『誰も教えてくれない家づくりのすべて2016年度版』
[新井 聡 勝見 紀子 著/エクスナレッジ刊]