軟弱地盤に起こる被害
地盤が軟弱だと、地震時に大きな被害を受ける可能性が高くなります。軟弱な地盤は揺れ幅が大きいため、特に木造の建物はこの揺れに共鳴しやすく、さらに大きく揺れる共振現象を起こす危険性があります。
地震時に起こる共振現象
また地盤の固さが一定でないと、建物の重さを均一に支えられず、長い間に不同沈下が起こり、家の傾きや断裂を引き起こすことがあります。このような地盤は、地震の際も複雑な揺れを生じ、被害を拡大する要因になります。
家の傾きを引き起こす不同沈下
地盤の改良方法
大切な家を支える地盤は建物以上に大切と言えるかもしれません。そこで着工前に地盤調査をおこない、適切な地盤改良や基礎仕様を提案します。地盤を改良する方法は大きく分けて3つあります。
1つめは地表から2m程度まで掘削し、セメント系の材料と土を混ぜ合わせて掘削した部分を全面的に固める方法で、表層改良と呼びます。
2つめは基礎の下に数カ所の穴を掘り、セメント系の材料と土を混ぜ合わせながら太い柱状の杭をつくって、良好な地盤まで建物の重さを伝える方法で、柱状改良と呼びます。
3つめは基礎梁下に鋼管やコンクリート製の杭を打込む方法です。真下の地盤には期待せず、固い地盤まで深く杭を打つことで建物を支えます。
地盤改良工事の他、構造力のあるプラン、施工を通じ、末永く安心してお住まいになれる家をご提案しております。お気軽にご相談くださいませ。
軟弱地盤の改良方法
- 参考文献
- 『誰も教えてくれない家づくりのすべて2016年度版』
[新井 聡 勝見 紀子 著/エクスナレッジ刊]