プラン手法
四季による気象の変化のある日本ですが、一年中心地よく快適な生活ができるように、室内全体に陽と風をとりこむことが出来る、地震がきても容易に歪みがこない丈夫な家づくりができるプランニングを心がけています。
まずは敷地の特性を分析しながら、
① 配置計画 効率的な生活導線と収納力(延床面積の10%以上)
② 窓の形状、配置 採光と通風性、デザイン性、眺望
③ 構造性(耐震等級3)
上記の要素を同時並行で検討し、ご提案をしております。
それでは、各空間ごとに事例別にご案内をいたします。
玄関
中廊下を設ける
基本的には出来るだけ資材を最小限にコストを抑えるために玄関ホールや1、2階などの廊下の共有スペースに面積がとられないプランを考えます。 バリアフリー(車椅子での移動)を想定する場合はこの限りではありません。 また中廊下を設けることにより行き止まりが少なく回れることができます。 リビングを中心に水廻り、2階階段や和室というように移動することができる効率的な生活導線が実現できます。
階段の勾配と位置(2〜3階建の場合)
階段の位置
階段の位置はプランニング(配置計画)をおこなう上で基準となる部分であり、階段を中心に1階、2階の構成が決定するため最も検討を要する部分です。
昇りやすい階段
昇り降りの際、足に負担をかけない勾配、40°以下を心がけてます。
① リビングを経由して階段へ
家族との対面を大切にするという点でご希望されるお客さまは多いですが冬場の暖房効率が低減するというデメリットもあるため、中廊下や扉を設けて回避する方法です。
② 玄関ホールから階段
リビングを経由せずに階段へ移動する配置例です。
玄関ホールより直接アクセスする階段配置例
階段下を有効活用する
和室に隣接する階段の下を利用した収納例
階段の空間を利用したトイレ
階段下を有効活用する方法の1つとして、トイレや収納スペースを設けるご提案があります。
太陽とリビングの位置関係
リビングと和室の関係
① リビングに接続するタイプ
導線距離が短く、目の届きやすい位置に配置されるので、家事中にお子様のお昼寝やお遊びスペースの他、洗濯物をたたむスペース、親や友人がお泊りするスペースなどなど活用方法はさまざまです。
② 玄関ホールを挟みリビングと分けるタイプ
玄関を挟みリビングと和室を完全に分けるタイプです。 玄関ホールを設ける関係で面積が大きくなります。
③ 2方向3方向から出入りする導線
玄関からリビングを経由せず和室へ直接来客をお通しできます。 リビング側の開口部をなくして壁とし、「独立型の和室」というコンセプトにすることもできます。 このタイプですと面積を最小限に抑えることができます。
リビング⇔ダイニング⇔キッチン(LDK)との関わり
① リビング・ダイニング・キッチン一体型
② ダイニングキッチン・リビングを区切る
③ キッチンのサイドにダイニングを設ける
④ キッチン、リビングダイニングを区切る
施工事例
壁に配置することによりダイニング、リビングを広く使うことが出来ることもあります。また、眺望のよい高台などでは窓の景色をみながら調理を楽しむというテーマもあります。
⑤ 回遊できるタイプ(アイランド)
このタイプは比較的大きな面積を必要とします。
収納
吊押入
外壁側に押入れなどを配置する場合、採光と通風を確保するため吊押入れをご提案することがあります。
また、ホコリは床から上部へ舞い上がる性質があるため吊押入れにするとほこりがたまりづらくなります。
パントリー(食品庫)
基本的にはキッチンに隣接させてパントリーを配置するご提案をしております。収納するもののサイズに応じて棚を調整できるように可動式でご提案します。
洗面所
洗面所に収納スペースがあると非常に便利ですね。
居室の収納例
小屋裏空間の利用
お客様のご要望に応じて、小屋裏空間をご提案することもあります。
ベランダ
洗濯ものや布団を干すスペースとして欠かせないところです。デザイン性や方角をみながらご提案をしております。
トイレ
トイレはいつでもすっきり綺麗で落ち着く場所でありたいですね。落ち着ける内装や収納のご提案もさせていただきます。
配線・配灯計画
日々の生活導線を明確におこない、家具、照明の配置を検討いたします。家具の配置は将来変化することがあると思いますのでコンセントはなるべく多めに配置するように心がけております。
一例として、このプランではリビング⇔和室⇔廊下となってます。
① リビング⇔和室のスイッチ(on/off)
② 和室スイッチ(on/off)
③ 廊下⇔和室スイッチ(on/off)
④ リモコンで(on/off)することも可能
回路を細かく設定し、使いやすい配線計画のご提案をおこないます。
各空間、事例別にご案内をさせていただきました。
四季による気象の変化のある日本ですが、一年中心地よく快適な生活ができるように、室内全体に陽と風をとりこむことが出来る、地震がきても容易に歪みがこない丈夫な家づくりができるプランニングを心がけています。
実際のプランニングにつきましては、上記のテーマをもって、宅地の特性、お客様のご家族構成、生活スタイルや価値観などをヒアリングさせていただきご提案をさせていただいております。
お気軽にご相談ください。